大切なことは全てRPGが教えてくれた。



南米で起業するために、まずはどのようなアプローチで物事を進めれば良いのか。
その国の事もたいしてわからず、言葉もカタコトでしか話せない。
知り合いも少なく、協力者もいない。
まあ、普通だったら、途方にくれます。
もしくは、日本人の先達がいるところとか、親戚がいるところでスタートするでしょう。
しかし、そのような環境で、他の要素が自分のやりたいことに有利であることは稀です。
多くの場合は、孤立した状況から始めなければならないでしょう。

孤立したところから始まる。
これは人生の中で多くはありません。
小学校では幼稚園、保育所からの友達が数人はいますし、
中学校、高校も同じ学校からの知り合いがいます。

ですが、人生の中で、絶対に孤立して、何も知らない状況から始まる時があります。
それはロールプレイングゲーム(以下RPG)を最初から始める時です。

PS2以後のRPGであれば、必ず冒頭にチュートリアルがあり、冒険を始める時の進め方などを懇切丁寧に教えてくれます。
しかし、SFC時代のRPGでは最低限の情報しか載っていない、今から見たら、不親切とも言える説明書を頼りに、時にはそれを見ることもせず、手探りで進めたと思います。

このRPGを進める時のプロセスは現実社会にも通じるものがあり、このプロセスについて、解説します。

        ーゲームシステムを学ぶ
        ー敵と戦う
        ー装備を整える
        ー情報を集める
        ー仲間を探す
        (番外:ストーリーを読む)

上記のプロセスをゲームの場合と現実の場合に分けて解説します。

1.ゲームシステムを学ぶ

ゲーム編
初めてそのゲームをする時何もわからない状態でやって見るより、ゲームシステムを説明書を読んで、軽く頭にいれて置くといいでしょう。別に理解する必要はありません。軽く覚えておくことで、進めるうちに知識と実践が融合して、理解につながります。

現実編
その場所のルール、考え方をガイドブックやその土地に関する本を読んで、頭にいれておきましょう。例えば、日本と異なる法律やマナー、あいさつに対する考え方、時間に対する考え方、歴史などです。
これを知っていると、その土地の人の考え方が違うという前提をあらかじめ持つことができるので、精神的にも楽です。
また、簡単なあいさつや受け答えなどの言語のダイアローグを暗記しておくと、更にはかどります。


2.敵と戦う

ゲーム編
RPGでは敵と戦うことで、経験値とお金を得ます。
初めからボコボコにされると、やる気をなくすので、たいていは最初に戦う敵は自分より大分弱いようになっています。
なっていないのはクソゲーです。
無理せず、自分より適度に弱い敵と戦って、経験値とお金を稼ぎましょう。
強くて、経験値が高くても、消耗するほど強すぎると、その度に拠点(村や町)に戻って、回復しないといけません。
または、アイテムを消費して、お金がかかることになります。
どの場所でどの敵とどのような手段(通常攻撃かMPを消費する魔法攻撃か。)で敵と戦うかを経験値とお金と時間のパフォーマンスが最大になるような、効率の良いやり方を選びましょう。

現実編
現実には敵は目に見える形ではいません。
なので、敵は自分で設定しましょう。
仕事上や恋のライバル、プロジェクトの進捗、趣味での課題などを敵に設定するといいでしょう。
それぞれを倒すと、お金と経験値が得られます。
時間に対する、お金と経験値が最大になるように効率を考えましょう。
しかし、ここで大切なことは、お金は数字上の物ですが、現実では経験値は数値では表せません。
現実には経験によって、スキルを得て、スキルを磨いて、更にレベルの高いスキルを手にいれて行きます。
これを闇雲に行うと、何でもできるけど、大したことはできない器用貧乏ちゃんになっちゃいます。
それを避けるために、まずはどのようなコンセプトで自分のレベルを上げて、スキルを磨いて行くかを具体的に考えましょう。
これが全てと言っても過言ではありません。
これが最も難しく、最も簡単な近道です。
これが決められなければ、新天地で新しいことをやる才能はあなたにはありませんので、きっぱり諦めましょう。

3.装備を整える

ゲーム編
経験値だけではストーリーを進めて行くのに、時間がかかります。
せっかくお金が貯まっているので、お金を装備品やアイテムに変えましょう。
ここでの注意点は、ダンジョンの中に購入した装備品よりいいものがある場合が多いことです。
なので、一気にその時点での最も良い装備品を買うのではなく、50%くらいに抑えて、出費を抑えましょう。
購入した装備品は忘れず、装備して、パラメータを上げておきましょう。

現実編
現実で装備品はありませんので、ここでの装備品とは道具と他のところにやってもらう(アウトソーシング)に分けます。
お金を道具やアウトソーシングに変えることで、自力でやっていると時間がかかることの時間を短縮しましょう。
言葉を覚える時は、自分でやっていても時間がかかるので、語学学校に行きましょう。
切れない包丁よりよく切れる包丁に買い換えましょう。
しかし、お金は有限であるので、使うことができる範囲の中で、購入しましょう。

4.情報を集める

ゲーム編
目的地やストーリーを進めるためのフラグ(きっかけ)がわからないので、NPCの村人に話しかけて、ストーリーを進めるためのフラグを探しましょう。
具体的にはこういう感じです。

「まちの東の洞窟にモンスターが出て、困っている。」
町の東に洞窟がありますので、洞窟のダンジョンで敵を倒して、ストーリーを進めましょう。

「モンスターが増えているので、関所を通るためには許可証が必要なんじゃ。」
関所を通るための許可証を手にいれましょう。
手に入れる方法も村人に話しかけて、探しましょう。

このようにストーリーを進めるためには人に話しかけて情報を集めることが必要です。
いろいろな人に何回も話しかけましょう。

現実編
現実にはストーリーのためのフラグがプログラムされているわけではありません。
しかし、いろいろな人に話しかけて、熱意を持って話をすることで、事態が進むことはあります。
自分がやりたいことを具体的にして、困っていること、探しているもの、やってほしいことなどを言えるようにしましょう。
現実のストーリーはただ待っていても進みません。
それはゲームでも一緒です。
物怖じせずにいろんな人といろんな話をしましょう。
全くどうでもいいような話でも後で役に立つことはあります。
知らない人と話す時は質より量が大事です。

5.仲間を探す

ゲーム編
RPGでは1人で戦っていると、1ターンに一回しか行動できませんが、仲間を増やすと、1ターン×仲間の数だけ行動できます。
敵も徒党を組んでやってくるので、こちらも徒党を組みましょう。
仲間はストーリー上必要な仲間とそうでない仲間の二種類に別れます。
ストーリー上不可欠な仲間でも、関係ありません。
仲間として頼れる要素はパラメーターとスキル。
ようは何ができるかです。
しかし、キャラが好きだとかいう要素もあります。
その辺はプレイする人次第なので、効率とキャラのバランスのいい組み合わせにしましょう。
偏ると、進みにくかったり、最後のダンジョンでつかえたりします。
また、嫌いなキャラでやっててもやる気が減退します。
本当にパーティー編成はバランスが大事です。

現実編
現実での仲間は大事です。
しかし、ゲームと現実の違いは仲間になるまでの信頼は急にはできないということです。
自分のやりたいことが進んでくると、仲間が必要になります。
しかし、必要になった時にすぐに仲間が見つかるわけではありません。
また、見つかったとしても、信頼ができていなければ、いつ裏切られるかわからない、獅子身中の虫になってしまいます。
これはゲームとは大違いで、ゲームではフラグを立てていけば、仲間になってくれますが、現実の仲間は志をともにしなければできません。
時間をかけて、説得して、仲間を探しましょう。
俺もこれが一番難しいと思います。

番外編ーストーリーを読むー

ゲームでは先のストーリーを読むことはしずらいですが、ストーリー上別れなければならない仲間やストーリー上必要なスキル、パラメータというものがあります。
あらかじめそれを読んでやるというのは難しいです。
ストーリーが読めるRPGはクソゲーです。

しかし、現実のストーリーはある程度予測できます。
これは漫画でいうところの「伏線を張る」というやつです。
現実の世界では思うようにいかないことも多いですが、進めていくと、経済的な問題や人間の問題、組織の問題など、必ず直面する問題があります。
これらの問題は数々の実績があり、いろんな人が本に書いています。
自己啓発本よりも哲学や禅の本などを読むといいと思います。
自己啓発本はぼんやりしていて、結局やる気みたいな精神的な結論に達するので、あまり意味がありません。
ローマ史や日本の歴史、戦史、ロシア文学など人間の本質に関する本を読むことは起こりうる問題に対する備えになります。



ゲームと現実はだいたい同じようにできています。
というより、現実を抽象化したものがゲームなので、ゲームの攻略法には現実に使えるものが多くあります。

1番あかんのは攻略本や攻略サイト片手にやることです。
最初の一周目は見ずにやりましょう。
攻略本片手だと思考力が養えません。
ただの消化試合です。

俺は高校生まで、めっちゃゲームをしていました。
それは運動、睡眠不足や視力の低下という弊害はありましたが、一生懸命頭を使ってゲームをすることで、人生の攻略法も学ぶことができました。

今はゲームはメタルスラッグシリーズしかやりませんが、年をとって体が動かなくなったら、またゲームをしたい。
その頃には思考力も反射神経も衰えていると思うので、その不利を逆に活かすようなアプローチで子供相手に大人気ないプレーをしていることでしょう。

何でも一生懸命やれば、何か残りますよ。