THE 貧困スパイラル

貧困な階層のコロンビア人の家に滞在しているのだけれど、貧困が貧困を生み出すのが非常に納得できる。それを感じたできごとを挙げると、

1、3食をまともに食べない
お金がないので、朝昼晩をきちんと食べない。特に晩はクラッカーをかじるだけ。成長期の子供は腹が減っているので、やたら水をがぶ飲みする(コロンビアの都市部では割と生水は安全)

2、食事よりインターネットと音楽
食事も満足にできていないのに、常に大音量で音楽を鳴らす。(この時の音楽はダンスミュージックかラップのような音楽に限る)また、食事もせずインターネットにふける。優先順位がおかしい。

3、でもなぜか太る
カロリーの摂取量は少ないですが、晩御飯にホットチョコレートとバターをべったり付けたトーストを食べたりします。(お客さんが来てる時のもてなし?)おそらく、時々高カロリーの食事をするので、体が脂肪分を貯蓄しやすくなっている。青年でもお腹がやたらポコっとしてるポコちゃんは結構多いのはそのためだろう。

4、食べ物の貯蓄がない。
お金がない。だから、食べ物を冷蔵庫に貯蓄することができない。たまに日銭を稼いでも、宵越しの銭は持たないとばかりに外食ですぐ使っちゃう。

5、子供が夜遅くまで道路でだべってる。
子供が群れを成して、夜遅くまで、路上でブラブラしてます。コロンビアでは学校は二部制なので、朝早くから昼までか、昼から夜までのどちらかなので、時間はいっぱいあるのですが、その時間を有効に使えていません。英語、中国語を覚えたりすることに使えば、すぐに働き口が見つかると思うんだけど。

6、片親の家庭が多い。両親が揃っている家庭の方がレア。
たぶん、高校生くらいで妊娠する子がかなりいます。それで、結婚しないで産んで育てる。家族や近所が助けてくれるので、日本で育てるよりは楽です。だいたい育てるのは母親が多い。子供は放任です。というより、仕事や家事に忙しいので、教育がどうとか考えている時間もないのでしょう。子供が子供を育てるから、大人が育つわけがない。

7、大人がこんなんだから、子供もそうなる。
当然こんな環境で育ったら、子供も同じように生活するようになる。コロンビアに来て、というか南米に来て、勉強する子供を見たことがない。勉強はお金持ちの趣味?

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たぶん、私が滞在している家庭はコロンビアでは中のあたりになると思いますが、それでもこんな生活です。日本に生まれて、きちんと食事を作ってもらえて、勉強させてもらえて、本当にありがたいことだと感じます。食事や運動、勉強の大切さを知ることができるのも自分が恵まれた環境に生を受けたからですね。お父さん、お母さん本当にありがとう!

彼らは貧困ですが、気前がよく、親切で、清潔好きではあります。わりと家の中はキレイにしています。ただその清潔さに対する考え方も日本人の考える清潔さとはちょっと違うように思う。キレイなんだけど、整理整頓はされてない。

たぶん、もっと貧困の家庭はあると思うし、中国やアフリカはもっとひどいのだと思うのだけれど、貧困が貧困を生み出すのは納得できた。貧困というとっかかりのない蟻地獄にはまったら誰かが助け舟を出さないと出ることができない。そして、それは物質的な支援でなく、精神や教育に作用するものでないと意味がない。まあ、そんな当たり前のことを体感しました。

いや、本当に日本人に生まれるってことはありがたいことです。