当たり前のように存在したコロンビアの経済格差

コロンビアの高校の先生と話していたら、政府が法律で、社会階層がきっちりと定めているようなので、いろいろ調べてみた。複数の資料を要約しているので、数字はだいたいのスケールですが、コロンビアの経済格差がひどいということがわかります。元にした資料はestratos socioeconómico colombia で検索して出てきたものでわかりやすいものをピックアップしました。

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コロンビアでは世帯収入に基づいて6階層に分けられています。行政サービスは階層によって異なるそうです。一番上に6層があり、数字が減るに連れて収入が低くなります。最貧困層は1層です。
カッコ内は全人口でのパーセンテージです。収入は毎月の世帯収入で、米ドルです。



6層(1.2%)毎月の収入が$3400以上。プラベートジェット持ってて、海外に子供を留学させるレベルから、鉱山や広大な土地を持ってたりする人、議員、超エリート公務員、中小企業の社長、優れた芸術家や技術者、専門家、それと麻薬カルテルのボス。

5層(1.9%)毎月の収入が$1500〜$3400。農場主、エリート公務員、ここから上はヨーロッパやアメリカの富裕層と変わらない生活をしている。家にはプールがあり、メイドがいて、世界各地へ毎年海外旅行に行く。英語は話せるし、外車も所有している。セキュリティ抜群の富裕層が住む地域に住んでいる。

4層(6.3%)毎月の収入が$925〜$1500。並の技術者、専門家、芸術家、ビジネスマン、起業家など。ビジネスマン、ジャーナリスト、中南米内なら海外旅行に行ける。車も所有している。家は一戸建てである。基本的には大卒であり、英語も日常会話程度なら喋れる。スマートフォンを持てるのはここから上。

3層(27.1%)毎月の収入が$460〜$925。起業家、士官、公務員、若者のエリート層(技術者、専門家などの大卒資格が必要な職業)、自営業(小さい商店)。古い車を持っている。月賦で電化製品を買うことができる。

2層(41.2%)毎月の収入が$300〜$460。警察、兵士、小売店店員、単純労働者など。家はある。テレビはブラウン管で、ある。

1層(22.3%)毎月の収入は最低賃金である$300以下。日雇い労働者、無職など。スラムに住んでいる。最貧困層である。

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数字とか、スペイン語の訳があっているかは怪しいですが、大体のところはこんな感じです。
私がアルゼンチンで友達になったNGO職員の女性の家庭は4層でした。また、日本文化会館にいた、英語が喋れるのは普通でしょっていうレベルの女子大生はたぶん5層です。今滞在している家は3層のようです。英語はイエス、ヘイ、ノーくらいしかわかりません。6層はプライベートジェットで移動しているので、見たことすらありません。

5層の人々が住む地域を散歩したのですが、高そうなレストランで女子高生が集団でカフェってるわ。英語の塾があるわ、駐車場は完備だわで、他の地域とは明らかに違いました。また、入り口には警察の駐在所のような小屋がありました。

この6階層はコロンビアの法律で定義されているものであり、各階層によって、消費行動や文化が全く違います。
日本でも、東京と地方、一部上場企業と中小企業、民間と公務員のようにいろいろと違うところはありますが、このまま格差が広がると、コロンビアのようになってしまうのだろうなあと思います。階層が違うところとはコミュケーションをとることは一生ありません。金持ちは「本当貧乏人はバカばっか」と一方的に決めつけ、裕福な子供はゴミを見るように最貧困層の人々を見るでしょう。そして、階層は固定化され、一部の才能のある人間を除いて、上方向への階層間の移動はありません。努力なんてするだけ無駄です。
こういう社会では努力という概念が成立しないのは当然。だって、やっても無駄だから。正しい方向性に努力すれば、成り上がれる、アメリカや日本の社会の優しさが心に染みます。いやあ、毎回言ってるけど、恵まれてる。