防衛大学校とはどんなところか?

前回、高専について、私が経験より感じたこと書きました。今回は私の母校であり、自衛隊の教育機関である防衛大学校、通称防大について書きたいと思います。

防衛大学校 公式サイト

①入試
入試は推薦と一般がありますが、11月に1次、12月に2次があります。普通の大学よりも早い時期にあります。自衛隊もいい人材が欲しいので、フライング入試をしています。
理系と文系に分かれていて、理系の偏差値が58、文系の偏差値が63でした。
一次試験が筆記試験で、二次試験が面接と身体測定です。
面接では現役自衛官三名と面接します。併願先も聞かれますが、自衛隊に絶対行きますアピールをすれば、通る可能性はかなり高いです。ほとんど就職試験のようなものです。
身体測定では、身長、体重、胸囲、血圧、視力測定、肺活量、血液検査、尿検査をします。それぞれの身長で体重の範囲が決まっており、範囲外になると、資格なしとみなされます。でも、僅差であれば、何回も測定してくれるので、ギリギリだって人は大丈夫です。正規の自衛隊員の身体検査と同じです。
入試の受付は各都道府県にある地方連絡部、通称地連で受け付けています。地連は自衛隊の中では閑職であり、各担当者は自衛隊員や防大生を入れるごとに点数がもらえます。その点数がたまると、地連から他の基地に戻れるそうです。なので、地連の担当者は自分の将来がかかっているので、すごく親切です。特に防大生は得点が高いので、待遇がいいです。
スポーツで実績を残している人は推薦で入れることが多いです。一般大と違って、文武両道を求められるので、学内での勉強についていくのは大変ではありますが。すごい簡単な論文だけで通ります。

防衛大学校の概要
士官候補生育成のための大学機関です。旧帝国陸軍、海軍の士官学校を元にしており、戦時中の各軍のセクショナリズムを反省して、陸海空が同じところで学ぶところが大きな特徴です。
士官学校は陸、海、空でそれぞれあります。なので、4年間で防大を卒業した後に、陸は1年、海は2年、空は1年間、士官学校に行ったあとに、自衛隊に配属されます。海自の期間が長いのは、遠洋航海に行くためです。
防衛大学校は神奈川県横須賀市走水にあり、小原台という元々は砲台があった後地にあります。横浜まで京浜急行で30分、横須賀まで15分のところですので、遊ぶ場所は結構あります。東京にも電車で1時間です。

防大生の立場
防大生には給料が出ます。手取りで毎月8万円です。立場としては自衛隊員で、準公務員にあたります。入学の時に自衛隊員としての宣誓を覚えさせられます。
教育機関としては、防衛省管轄の大学校です。普通の大学が文部省の管轄になります。
大学としての費用はかかりません。衣食住ついて、教育を受けて、給料がもらえます。
お金が無い家庭の人たちは防衛大学校に来ればいい。

④大学教育
ー1年生
よく聞かれるのが、授業は普通の大学と違うのかということです。普通の大学の授業プラス自衛隊員としての訓練が週に決まった時間数実施されます。自衛隊としての訓練については後述します。
1年生の時は理系、文系と授業が別れますが、学科による区別はありません。1年生の時の成績や評価はとても大切です。なぜなら、2年生に上がる前に、成績や評価を元に陸海空のどこに配属されるかどの学科に行くかが決まります。各学科で陸海空の人数も偏らないように決まっているので、必ずしも成績がよければ、自分の希望の学科や要員(陸海空の配属先)に行けるとは限りません。指導官(現役の自衛官)に自分がその学科、要員に行きたい理由を熱意を込めて語るといいです。私は当時坂の上の雲を読んで、興奮していたので、海自を希望しました。学科は応用物理学科です。結果的にこの希望はどちらも通りました。競争率も低い学科、要員でした。

ー2年生〜4年生
各学科に分かれて授業を受けます。単位制で、授業も選択できるところは普通の大学と同じです。どのような学科があるかは防衛大学校の公式サイトを参照してください。
無事に卒業すれば、大卒(学士)の資格を得られます。また、学内には専攻科という院のようなシステムがあり、他大学の学士をとった後に来てる方や、自衛隊から来てる人もいます。

自衛隊の訓練
自衛隊としての訓練を行います。一年生のときは部隊を動かすための号令や行進、自衛隊の基本的な知識について勉強します。2年生以上になると陸海空で訓練が分化します。ちなみに陸が1番キツく、空が1番楽だと言われています。私は海だったので、ボートこいだり、ヨット乗ったり、モールス信号を覚えたりしていました。
訓練は普通の自衛隊員と同じようなことをするので、結構大変です。訓練の時間数はそんなに多くないので、普通の自衛隊員より、短い期間で促成栽培しています。体罰はありませんでしたが、各分隊(訓練をする時のグループ)で競わせて、成績の悪い分隊にはペナルティがあり、訓練が増えたり、業務が増えたりして時間を取られます。
夏と冬に長期の訓練期間があり、その時は実際に自衛隊の基地で訓練をします。本物の自衛艦や飛行機に乗れるので、ミリタリーマニアには垂涎ものです。
長期休暇は春、夏、冬にあります。春が1週間、夏が1ヶ月、冬が2週間ほどあります。ただし、校友会(クラブのこと、防衛大学校では必ずクラブに入らないといけない。)の合宿で潰れることが多く、額面通りの休みを取れることは少ないです。

⑥生活
まるで、軍隊みたいな生活です。(注 自衛隊は軍隊ではありません。)
全寮制であり、衣服は支給されます。自前で購入する衣服は肌着くらいです。
部屋は8人部屋で各学年ごとに2人ずついます。上の学年が下の学年にいろいろと教えます。寮生活はコミュ力が要求されます。特に笑いに関してはみんな飢えているので、笑いがとれれば今後の生活は楽勝になります。おもろいやつが勝ちの世界です。
6時に起床して、朝から乾布摩擦をしながら、大声で号令を叫びます。食事、風呂、勉強にあてる時間も決まっており、ここで時間管理をする能力が磨かれます。就寝は夜の10時半で、これ以降の時間は申請が必要になります。
一日の決まった時間に点呼があります。ここで人数確認をします。脱走したりすると、ここで人数が合わなくなり、みんなで捜索することになります。点呼の際には、服装点検があり、アイロンがけ、着こなしという一般社会では要求されないことを要求されます。ここで、落ちると罵声が飛びます。
点呼では、こんな感じでしばかれます。

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上級生「おめーなんでここにシワつけてんだ!」
1年生「ハイ!」
上級生「ハイじゃなくてなんでだって聞いてんだろ!」
1年生「掃除が長引いたので、アイロンをかける時間が取れませんでした!」
上級生「アアン、それって掃除が長引いたのが、悪いってことか?」
1年生「ハイ!」
上級生「フザケンナ!掃除が時間通りに終わらないのは誰が悪い?お前だろ?」
1年生「ハイ!」
上級生「さっきからハイハイハイハイしか言ってないけど、お前ハイしか言えないのか?」
1年生「ハイ!」<条件反射で上級生の言うことには思考停止して、ハイ!としかいえなくなる。ここでは「いいえ!」というのが正解。ただし、結局腕立て伏せにはなるが、上級生の心証は良くなる。ちなみに自衛隊のしばきでは誘導尋問は禁止されていない。
上級生「バカか!お前ができてねえから、連帯責任で、1年生全員で腕立て伏せな。姿勢とれ!」
1年生全員が腕立て伏せの姿勢になる。
上級生「1、2、・・・、はい後5回!おい!ちゃんとアゴつけろ!」
上級生「4、3、2、1」
ここで1年生たちは気を抜く。
上級生「0.9、0.8、0.7・・・」
気を抜いた1年生が脱落する。
上級生「なにサボってんだ!罰にならないだろ!」
上級生「よし今日はこれでいい。次の点呼の時はしっかりやれよ!分かれ!」
1年生たちはヘトヘトになって解散。
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というようなドラマが毎日繰り広げられます。私たちは自虐的に小原第刑務所の防大劇場と呼んでいました。
自衛隊も軍隊のようなものですので、体育会系のノリは必須です。体力がなくてもおもしろいやつは可愛がられます。最初はこの点呼でみんな戦々恐々としますが、次第になれてくると、遊んでるみたいで楽しいです。ここでいろいろな逸話(ネタ)が生まれ、ネタが多いほど重宝されます。
防大の中では、意外かもしれませんが、画一的な扱いはされません。キャラクターが濃い人が多いです。学年が上がるにつれて、権限も増えてやりたい放題になります。1年生は奴隷、2、3年人間で、4年は神と言う例えもありました。
中、高と画一的教育を憎悪していた私ですが、防大での4年間は学校生活16年の中で、自分のキャラクターが認められた唯一の期間だったと思います。

昔は体罰もあったようですが、今は体罰禁止、罵声も禁止のようです。こう聞くと昔は良かった〜とかいいそうですが、背景には保護者からの抗議があるそうです。民事裁判も起こされています。軍隊がゆとりになって行くのははっきりいってマズいと思います。官僚化が進んでいます。

⑦外出
防衛大学校で1番貴重な時間が外出時間です。平日は全寮制で寮で生活していますが、土日祝日は外出することができます。外出には事前の申請が必要です。申請>点呼>服装点検>合格>外出の流れです。
1年生の時には、制服着用、外泊禁止が義務付けられます。防大の制服を着用しての行動になりますので、パチンコ・競馬などのギャンブル、風俗、飲酒、漫画喫茶など公序良俗に反するところに行くことは禁止です。もしこれらの場所に行っている場面を見つかったら、事故という扱いになります。良くて外出禁止&奉仕活動、最悪退学処分になります。初犯であれば損害は軽微ですが、前科持ちだと刑は重くなります。
そんなもの見つかるわけがないと思うと思われますが、基本的に防大生が行く活動範囲は限られていますので、よく見つかります。駅のトイレなどで私服に着替える1年生もいますが、たいてい雰囲気と髪型(刈り上げ)なので初対面でもわかります。伊賀・甲賀の里出身でない凡人は悪いことはやらない方がいいです。
外出時間が終わる前には人数確認のための点呼があります。服装点検はありません。この点呼の時にいないと、事故になります。
2年生以上になると、私服で外出、外泊ができます。ただし、私服を校内に持ち込むことは禁止されていますので、何人かで近所に下宿を借ります。そこで着替えや外出した後の宿泊先になります。
外出してやることは人それぞれですが、防衛大学校の近所は居酒屋が非常に多いです。横須賀市自体が自衛隊と米軍で成り立っていますので、居酒屋は結構高いです。
月8万円というと結構なお小遣いですが、多くの防大生は平日に貯めたストレスを休日の散財で発散するため多くは残りません。まあ、見方を変えれば地域社会の経済に貢献しているとも言えます。

⑧校友会(クラブ)・同好会
入学すると、校友会への加入が義務付けられます。ざっと覚えている限りの各校友会の特徴です。

アメフトー総勢100人を超える巨大組織、アメフト部に所属すれば自衛隊の中でも有数の派閥に所属することができるので、政治力の高い人、体のでかい人にオススメ。
ラグビーー上に同じ。入学すると、アメフトとラグビーで大きい新入生の取り合いになる。
少林寺拳法防大の中でも3大マゾなクラブの一つと言われる。なお他の2つは短艇と・・・あとなんだっけ?誰か知ってたら教えて。あ、女子多し。
短艇(たんてい)ー探偵と良く間違えられるが、わかりやすく言うとボート部。ただし競技としてのボートではなく、木で作った昔の奴隷船みたいなボートを20人くらいで漕ぐ。防大で1番シゴキが厳しく、休み時間でも集まってしごかれている。この部に所属するだけで、一目置かれる。
応援団ー今の人は知らないと思うが、ぜひ「魁男塾」という漫画を呼んでほしい。男塾そのままの世界である。根性がつくと言われている。
レスリングー自衛隊体育学校のメダリストや五輪代表と練習できる恵まれた環境を持つ。クラブ自体は上下関係はゆるい雰囲気だが、競技の性質上ハードなスポーツなので、肉体的にはきつい。
水泳ー真面目な人、昔から水泳やってる人が多かったように思う。
水球ー頭が沸いている人が多い。小さい所帯だが、愉快な人たち。
相撲ーモンゴル人の留学生はよくここに所属する。やっぱり、モンゴル人は子供の頃から鞍をつけずに乗馬するので、下半身が強い。雰囲気はゆるい。
軟式野球・公式野球ー中、高の野球部にいる人たちと雰囲気同じ。
サッカー・バスケー中、高の部活と雰囲気が似てる。ただし、野球部よりチャラい。
柔道ー気のいい奴らが多い。ここもゆるい雰囲気。
剣道ービッグTHE武道(ネプチューンキング)って感じ。(キン肉マン参照)女子多かったように思う。
空手ー良くも悪くも個性的な人が多い。
合気道ー女子多い。武道の中でも1番周りから舐められている人たち。ただし、他大学との交流で、他大学の合気道部も女子が多いので、学内での派閥とか評価とか気にしないならいいと思う。
陸上ーまあいろいろな人が各競技にいるので、よくわかりません。そんなに厳しいとは聞いたことがない。
射撃・グライダー・居合道・ボート、ヨットーこの辺は特徴がないが、変人は少なく、凡人が多いような印象。あと、他のクラブで挫折した人の墓場とも言われる。
吹奏楽ーなぜか防大の中で体育会に属する。本人たちに言わせれば、自分たちも体を鍛えているから体育会系らしいのだが、学内でのヒエラルキーは低い。
自転車部ースポーツバイク、トライアスロンができる。最近できた比較的新しい校友会であるが、自衛隊内に自転車を趣味としている人は結構多いので、新興勢力として侮れない。

文化部ー弁論、軍事史、軽音、詩吟などいろいろある。体力測定に合格すれば、文化部でも言いらしい。この辺は私がいた時は過渡期だったので、今は相当ゆるくなってるんじゃないか。現役の人がいたら教えてください。

校友会は自衛隊としての義務であり、実施する時間が定められている。ただし、他の大学と違って、平日は2時間しかできないので、その中で効率的に練習することを学べる。よくできたシステムだと思う。限られた時間内でしか練習できないので、全国トップクラスの部活はない。どのクラブも経験者は少なく、むしろ初心者が多い。挫折して、行かない人がいたら捜索されて、連れて行かれるし、脱落者の評価も下がる。校友会での評価が低いと将来の進路に大ダメージなので、無理せず自分ができそうなスポーツを選ぶといいんじゃないでしょうか。

⑨自由時間
1年生の時は自由になる時間はほとんどない。小間使いとして扱われ、上級生への奉仕を要求される。部屋ではお茶くみ、掃除が日課。2年生以上になると、自由時間が増えてくる。部屋内の雰囲気が厳しいか柔らかいかは部屋長次第である。10時半で消灯だが、たいてい暗闇に紛れて遊ぶ。指導官がパトロールしていて、見つかると大目玉を食らう。どの指導官がヤバイとか、この日は厳しくなるとか、そういうのが経験として蓄積されるので、隠密行動の基礎訓練としてやっているんだと思う。ここで才能のない奴は事故って大変な目に合う。

(10)その他
      (イ)行事について
        4月ー入学式 上級生は準備することが多く結構忙しい。2年生はカッター競技会がある。
        7月ー夏季定期訓練がある。1年生は遠泳をしたり、富士山に登る。楽しいよ!
        8月ー夏季休暇
        11月ー文化祭。棒倒しや訓練展示が独特。特に棒倒しは地元でトトカルチョされる人気競技。
        12月ー持久走競技会、冬季定期訓練、冬季休暇
        3月ー卒業式

      (ロ)事故について
        点呼に遅れたり、飲酒が見つかったり、時間外の飲食などでも事故になる。罪状によるが、事故ると所属する小隊、中隊で連帯責任で朝から重い荷物を背負って走らされるので、事故った人は周りの人間の時間泥棒になる。こういう危機に陥った場面で人間の本性がでるので、とてもおもしろいドラマが生まれるよ!

       (ハ)福利厚生
         防衛共済会という自衛隊の組合に所属するので、クレジットカードを作れたり、保養所を利用できたりと手厚い特典がある。
         身内の不幸が有った場合は特別に外出が許される。
         校内にはいろいろな店舗があり、雑貨、コンビニ(後述)、クリーニング、散髪、物産展などがある。

       (ニ)食事
         食事は基本的に食堂で食べられる。休日は食堂が閉まるので、インスタント食品が支給される。寮内にキッチンがあるので、自炊も可能である。食事可能な時間は決まっている。校内には居酒屋とコンビニがあり、目を盗んで食事することも可能である。

       (ホ)趣味
         個人のスペースはロッカーと金庫だけなので、あまり道具が必要なことはできない。大きなものは2年生以上になってから、下宿に置くことになる。自由時間は何をやっていても個人の自由なので、アニメを見ようが(自衛隊はオタクは多い)、スマホでゲームをしようが、瞑想しようが、特に問題はない。(当時の話です。)ただ自衛隊の隊員としての制約で、危険行為が伴うスポーツは申請が必要である。具体的にはサーフィン、ジェットスキー、ウインドサーフィンなどの一歩間違えば命を失う危険が伴うスポーツは事前申請がいる。まあ、残念ながら強い理由がないとダメなので、申請が通る可能性は低い。

       (へ)女子の待遇
         女子学生と呼ばれる。一学年のうち、5%くらいが女子である。女子は女子だけの部屋があり、女子の派閥がある。訓練やシバキの際に腕立て伏せを要求されるが、女子には当然みんな甘い。
         男女比が20対1なので、とてもモテる。どんな女子学生でも相手を見つけられると言われる。

       (ト)学科、要員(陸海空)、校友会の選択について
         自分が何を重視するかで、選ぶ基準を明確にすると良い。楽かキツいか、自由時間が多いか少ないか、人間関係がウェットかドライか、何がやりたいか、政治力を上げたいか。自衛隊に配属されてもこの校友会や学科のOB関係が付きまとうので、出世したい人はOBの多い校友会に行くとよい。(自衛隊に行かない人はあまり気にせずともよい)。まずは何を置いてもどの学科、要員、校友会がどんな特徴があって、メリットデメリットは何かを情報収集することである。

        (チ)インターネット、TV、ゲーム
           インターネットの回線は学生寮に完備されています。学生ですが、書類を作成するので、PCは持ち込みが必要になります。無線LANはたぶん飛んでないです。(勝手に繋げてる人はいる可能性が高い。)学内から外へのインターネットは閲覧制限がかかっており、常にログが監視されています。回線の太さに対して、繋げている端末数は多いので、速度は1mbps以下しか出ません。
テレビ、ゲームは基本的に禁止です。ただし、テレビやゲームができるスマフォは禁止されていないと思うので、それらの機器を使えば、ワンセグ放送やスマフォゲームは楽しめます。昔はPSPでモンハンを集まってやっていましたが、今のレギュレーションでは禁止されているかどうかは不明です。

(11)卒業後の進路
卒業後、全員が自衛隊に進むのではなく、10%弱は自衛隊に行かない人達が出てくる。彼らは任官拒否と呼ばれる。
辞退する理由はいろいろあるが、身体の適性を失った人、家の事情、他の進路に行きたいなどである。
現在は防衛大を卒業後2年間の間に自衛隊を辞めると、250万円の学費が請求されるらしい。辞めようと思っている人はお金を貯めておくと良い。
これについては賛否両論あるらしいが、私はあまり意味がないと思う。
金額が安いからである。普通の基準だと高いと思うかもしれないが、防大卒は就職市場ではけっこう人気がある。防大卒と言えば、ピンキリのキリの方でもネームバリューのある企業に就職できるケースが多く、給料も高いので、250万円の借金は比較的に返しやすい。
じゃあ、もっと高くすればいいと思うかもしれないが、そうすれば、今度は自衛隊に絶対に2年間行かないと行けないイメージになるので、今度は志願者数が減ることになる。

良く言われるのは、任官拒否した人は民間企業で出世して、自衛隊の後援者になってくれるから自衛隊にとってメリットがあるんだという考え方である。まあ、税金を使って無料で大学教育を受けられるので、それはちゃんと還元するべきである。任官拒否した人の中にも社会的に落ちぶれる人もいるので、そのような人はしょうがない。(そういう人も自衛隊に行けば、ちゃんと教育して、その人にぴったりな役割を与えらるのでけっこう活用される。社会的適性がない人は自衛隊には結構多い。私は今現在無職のプータローなので、還元できない立場である。同期よ申し訳ない。)
また、自衛隊に行ってからも自衛隊は自分に向いていないと判断すれば、辞めることはできる。職業選択の自由はあるので、別に防衛大学校に行ったら、将来の自由がないわけではない。自衛隊に行った後に向いてないなどの理由で辞める人も多い。

(12)行くべきか行かざるべきかそれが問題だ。
いろいろな見方があるので、一般論になりますが、行った方がいい人と、行かない方がいい人の典型的なタイプを挙げます。

行った方がいいー家庭が貧乏だが、勉強、スポーツができる人。クラスで笑が取れる人、もしくは笑われる人。ミリタリーマニアの人、やりがいを求めてる人、感謝される職業につきたい人。

行かない方がいいー甘やかされて育ち、箸より重いものを持ったことがない人や、「親父にもぶたれたことがない」人。上下関係に耐えられない人、集団生活が苦手でプライベートな空間が欲しい人、スポーツで全国で活躍したい人、自衛官がエリートだから俺は自衛隊のベジータ王子になるぜ!っていう人。(ベジータは土壇場で敵討ちをカカロットに頼むくらい心が弱い泣き虫)

特に自衛隊に向いていないのが、自分の意思に反して来る人です。昔から親の言うことを聞いて育ち、本当は自衛隊に行きたくないけど、親に言われてしぶしぶ来る人はヤバいです。最悪自殺することもあります。必ずしもやりたくないことを強制されるわけではないですが、強制するような空気もあるので、うつ病自律神経失調症になり、入院する人も普通の大学や民間企業より多い。
私がいた時でも年に1、2度は自殺さわぎがありました。仲の良い友達も2人自殺しています。自殺の兆候は見つけられません。え、あんな明るい奴がって奴が自殺しました。嫌になったら辞めればいいのですが、辞めたあとに周りのサポートがないと思い込むと精神が孤立します。
ですが、そんなことはありません。嫌だったら辞めれば良いのです。職業選択の自由は憲法上保証されています。自衛隊の中の論理より、日本国憲法の方が1万倍重いです。校友会や要員も嫌だったら変えても良いのです。(学科は変えられません。)
どうしても家庭の事情で来なきゃいけないという人、自衛隊に行かなきゃいけない人もいると思いますが、精神論になりますが、しょうがないという覚悟がないとシンドいと思います。



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偉そうなことを書きましたが、そろそろ防衛大学校の入試の時期ですね。
ここに書かれていることは私がいた当時であり、今ではいろいろ変わっていると思います。
また、完全に私の主観的意見であるので、おかしいところも多いです。どうぞ意見や間違いがあれば、指摘してください。
私は現在、完全に自衛隊と関係がない立場なので、そういう立場から見た防衛大学校がどのようなものだったかを記録させていただきました。
一応、自衛隊にとっての機密に抵触しない範囲で書いたつもりですが、現役の方で機密事項に気づかれた方は連絡をお願いします。即座に訂正させていただきます。俺のクラブはそんなんじゃない!っていう文句は無視します。あくまでも主観的意見なので。
防衛大学校への進路を迷われている方への一つの参考資料や、親を説得する材料になればいいと思います。
ここに書かれていることは100%私の主観ですので、「お前が言ったことを間に受けたらえらい目に会ったぞ。責任とれ」と言われても無理です。自衛隊だけではなく、どこの世界でも自分のアタマで考えられない奴は馬鹿をみます。大事なことは自分の頭で考えるってことです。

OBが書いたと言われるアンサイクロペディアです。
掃除や毛布など内部事情に詳しい人が書いていますので、ギャグのようですが、結構リアルなことが書かれています。