コロンビアで日系人の空手少年にであ・・・・った

コロンビアで空手道場の前をたまたま通った時に、日本人のような男の子がいたので、声をかけると、日本語がまあまあ話せる日系人の大学1年でした。それが縁で、いろいろと空手道場(オーナーは日本文化好きのコロンビア人空手家)にお世話してもらうことになりました。

この日系人の空手少年はお父さんが日本人で、お母さんがコロンビアと日本人のハーフの、いわば日系2.5世の子なんですが彼はすごく日本に対する憧れが強い。

「私はいい空手家になりたいです。なぜなら、いい空手家はいい人間で、優しくて周りのことを助けるからです。」

とか言うわけです。ものっすごピュアなんですね。

でも、同時にすごく自分の空手道に悩んでいます。

「師範の考えるスポーツ空手と、私の本当の(一撃必殺の)空手とは道が違うんじゃないか」


それで、いろいろと話を聞いていたのですが(本当によく喋る、たぶんインターネットや本で、日本文化をインプットばかりしていたから)、どうも彼は空手道に悩んでいるというより、自分のアイデンティティが日本とコロンビアの狭間で揺れ動いている。
だから、日本に対して、強い憧れを持ち、コロンビアの文化は自堕落ですよ、という風に思っている。

まあ、それを言葉で言おうとしたんだけど、うまく伝わらない。スペイン語は語彙はめっちゃあるからひとつひとつの言葉は通じてるんだけど、ストーリーが伝わらない。
あーやこーやとベラベラ反論してくるんだけど、いまいち話が長すぎて、何が言いたいのかよくわからない。
なので、「ちょっと相撲しようぜ」と言って、相撲をしました。
心の感じは体に出るから、相撲をしても彼のカラダはがちがちで力が入りすぎていました。
なんとか2勝1敗で勝ち越したんだけど、いきなり相撲なんかとるもんじゃないね。指を軽く怪我したわ。

まあ、それで確信したんだけど、アイデンティティの不安定さによって視野狭窄に陥っているな、と。
今日はそれを相撲で伝えることができたと思います。
口で言っても通じないものは体の五感を通じて、伝える。
マンガの拳で語る的なやり方ね。
運動不足で負けそうになったけども、何とかうまくいったんじゃないかと思います。

彼は私のことを先生と呼ぶので、私は先生はやめてくれ、私は一生学ぶ人間なので先生ではないと言いました。今は名前で呼ばれています。

書いていて、自分の日本語がカタコトになっていることに気付いた。スペイン語と日本語でミックスで喋ってるとこういう風になる。

まあ、今日はそんなところで。