日本人が海外でこじらせるとどうなるか?

南米ではいろいろな国の人に会います。その中で日本人に会ったのは今まで10人にも満たないですが、海外を放浪する日本人は共通して、病にかかります。いわゆる外国かぶれのようなもので、このはしかのごとく感染力の高いウィルスを持ち帰ると、日本でもれなく友人が減っていくので、これから海外に出ようという人は気をつけてください。

以下が私が出会った海外の日本人がこじらせる病です。

ー日本人より、◯◯人の方がいい病
ー危ないところに行ったけど、自分は大丈夫だった病
ー自分は異文化コミュニケーションができるぜアピール病
追記)ー俺は悪い男だぜ病


①日本人より、◯◯人の方がいい病
海外に行くと全てが日本とは違って見えます。女(男)の髪や目、肌の色、体型、態度、成熟度。
そして、それがこじれると「◯◯人の方が日本人の男より大人なんだよね〜」とか「◯◯人の女は日本人の女よりかわいい」とか言ったりします。私も「コロンビアのサルサの踊り子の尻の動きは本能を刺激する。南米の本能寺の変じゃ、であえーであえーくせものじゃー」と言っていたものです。

となりの芝生は青いです。異国の異性がよく見えるのははっきりいって錯覚です。人種、民族、宗教、文化、教育、経済観念は異国に行けば大きく異なります。いいところもあれば、それが状況によっては悪いところにもなります。日本人にもピンからキリまでいれば、外国人にもピンからキリまでいるのです。少なくとも自分が日本人の女(男)のピンからキリまで知らないならば、このようなビッグマウスを叩くと、日本に帰った時に「アイツ馬鹿だな」と陰口を叩かれますよ。

②危ないところに行ったけど、自分は大丈夫だった病
海外では地域によって住む人が違い、また、階級、収入も違うことが多いです。そのため、貧乏な人が住むところは治安が悪く、とても危険です。危険な場所に関しては、他の旅行者やホテルの人にあらかじめ確認しておかないと、知らず知らず入ることもあるので、旅行者は街に着いたら必ずやることです。
海外ででくわす日本人がよく話すことが、「俺はここ(危ないと言われている場所)に行ったけど、大丈夫だった。」とか「飲んでたら◯◯人が絡んできてウザいから、ケンカになった」とか、目の前の日本人がケンカがクッソ弱そうなのになぜかケンカが強そうな私の前での「俺はケンカが実は強いんだぜアピール」をします。(私は強そうですが、本当は割り箸をケツで折れないくらい弱いです。アナルが痛いんです。)
これ、マジでいらないです。強い人は自分で強いと言いません。私がアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで会った元海兵隊のムキムキの黒人も夜は危ないからタクシーを使っていました。どんなに人間が強くても、銃やナイフを持ったクレイジーな奴ら相手では大きなリスクがあります。格闘技や軍隊経験のある人ほどそれをわかっており、わかってないのはタダの素人ですから。

③自分は異文化コミュニケーションができるぜアピール病
「昨日は夜遅くまで他の外国人と飲んで、二日酔いだわー」と言われると、日本のダメサラリーマンが「昨日の忘年会の後に部長と課長と3次会に行ってさー、二日酔いだわー」(自分は部長、課長に気に入られてるんだぜ)というのと同じニオイを感じます。

仕事ができないほど、他のところでアピールしなければ自分のプライドが保てないのはわかります。しかし、結局のところ仕事ができることと収入の高さは比例します。それが資本主義です。できる人間は「あ、部長。今日は妻の誕生日なので、1次会で失礼します。」などといって、やんわりと2次3次会を欠席します。そんなことに時間を使っている暇があるなら、もっと有意義なことに使います。会社に付き合うのは就業時間だけです。

残業時間をアピールする馬鹿と同じように、できない人間ほど長い時間をかけてコミュニケーションをしたことをアピールします。本当のコミュニケーションとは酒や薬の力を借りず、言葉、身振り、オーラ、その他の芸を駆使して最小限の時間で効率良くやるのが、本当の異文化コミュニケーションです。夜遅くまでダラダラ飲んでいるのはただの酔っ払いです。

以前書いた記事、外国人との異文化コミュニケーションの方法 - clokawa's diary に私の独自に開発して、MASAでも取り入れられているという異文化コミュニケーション術を書いておきました。火傷が怖くない人は一度やってみてください。

俺は悪い男だぜ病
理由はよくわかりませんが、日本で鳴かず飛ばずな人ほど、海外に来ると、麻薬やマリファナをやります。きっと寂しいんでしょうね。
そして、俺は麻薬や草を吸ってるから、悪いやつだぜ。女の子にモテるんだぜアピールをします。
客観的に見て、すごくせつないです。火垂るの墓です。「節子、それドロップやない。おはじきや。」的な。
私は断言できます。麻薬は所詮麻薬です。人の人生を台無しにするのに最適な手段です。自分は潜在能力が高いと思ってる人ほど、クスリに逃げます。悪いことはいいません。人生を台無しにしたくなかったら、クスリはほどほどにしときましょ。どうせ、そんなやつはモテませんから。

こういう奴のことを大阪では「いきる」と言います。東京風に言うと生意気な子供です。大阪だったら確実にいじめら…いじられます。

まとめ

海外で長期の旅行をすると、いろいろな苦労があります。だから、日本にいる人より苦労している自分はすごいっていうのが、こじらせた人の主張です。
しかし、日本でも労働環境が悪かったり、時間に厳しかったり、外国にはない苦労はたくさんあります。だから、苦労の量なら日本の方が多いかもしれません。

なぜこじらせた人がそのように考えるかと言うと、「苦労することは成長につながる」というファンタジーを信じている人が多いからです。
でも本当は「苦労を能力に転化できなければ、今してる苦労は無駄なんだよ。無駄な苦労ごくろうさま、奴隷ちゃん。」というのが本当の厳しい世の中です。
苦労が人間を成長させるならば、なぜ黒人は1000年以上も白人の奴隷になっているのでしょうか。(南米にいると、黒人は奴隷の子孫なんだなーというのがすごい見えてきます。痛いたしいですよ。)

そもそも成長とかいう概念が、自己啓発本が売れるためのウソで、人間が成長するのは20歳くらいまでで、そこからは衰退するしかないです。年を経た人はそれをわかっているから老獪で若者よりしたたかなのです。 衰退した自分をどううまく使って、能力の勝る若者に勝つか、その方法を経験から知っています。成長したと思うと、人間は慢心をして、自分を変えることができなくなります。「成長に成長なし」です。逆に「未熟にこそ成長あり」だと私は思います。
人は成長せずとも良いのです。無理に自分はすごくなったというアピールをするのはみっともないです。ヨーロッパやアメリカのマチズモ(男性優位主義ー男は強くなければならないという考え方)の影響を受けすぎです。ドラゴンボールの読みすぎです。
私はハンターハンターが好きで、ハンターハンターの世界では最強の敵も核爆弾の放射能でイチコロです。世の中に最強なんてないし、強さなんて相対的なものに過ぎません。

海外を放浪して、苦労をしたら、より謙虚になることを目指しましょう。
自分のちっぽけさを知りましょう。
日本で我慢している人達を慈しみましょう。
これは自戒の意味もこめてです。
(とかいいつつ、最近は外国人を小馬鹿にするゲームを楽しんでいる。いや、ちゃんと大人にならんとな。)